こんにちは、コンサルティング本部 廣川です。 db tech showcase 2021 1日目のA8のセッションである商用運用ができる実践的PostgreSQL技術者の育成のレポートをお届けします。
セッション概要
PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアムでは成果発表会のアンケートでいただいた「エンジニア不足」という課題の声に対応するため、「Oracle技術者のためのPostgreSQL自習書」を作成し同ホームページで公開致しました。PostrgeSQL技術者を育成するには、すでにOracleの勘所を知っている技術者を「移行」すれば短期間で即戦力になります。もちろん、Oracleを知らずPostgreSQLを業務で使用する方にも、その活用ノウハウは役に立つものです。 本セッションでは、PostgreSQL自習書のねらいと商用でPostgreSQLを安全の運用するための勘所を解説します。
スピーカー名:PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアム 多田 明弘様
セッションアジェンダ
- 自己紹介
- PGEConsについて
- PostgreSQL自習書のねらい
- 商用での安全な運用の勘所
-> 自習所の運用部分のエッセンス
聴講した感想
PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアム(以下 PGECons)の 多田さんのセッションを受講いたしました。
PGEConsではエンタープライズ領域へのPostgreSQL普及のために 様々な活動を行われています。
その活動の中でPostgreSQL技術者の育成のために、 “PostgreSQL自習書”をPGEConsで公開されています。 こちらはOracle経験者をターゲットにしたPostgreSQLノウハウ教書になっています。
今回のセッションでは、 自習書の中から商用サービスにPostgreSQLを使用する際に 問題になるであろう2つのポイントに重点を置いて、 PostgreSQLでどのような解決方法があるか、 具体的にお話いただけました。
- SQLの応答速度が一定であること
- 原因となる事象の説明と対策
- データ格納状態の悪化
- index構成の悪化
- 実行計画の変化
- Etc.
- SQLが遅くなったときに原因が特定できること
- 原因事象と調査方法、使用できるツールなど
- 遅いSQLの特定や実行計画の確認
- 使用する機能やツール
- Etc.
それぞれのテーマについてPostgreSQLでの発生事例・アプローチ方法を解説してくださっています。
Oracle経験者のために
Oracleなら○○と用語を変えて、
Oracleだとこういう動きだが、PostgreSQLではこういう動きになるというように
対比してわかりやすく説明してくださっているので、 すんなりと理解できました。
また、使える手法にデメリットや制限事項などが有る場合もきちんと 説明してくださり、実際の経験を踏まえたノウハウなのだなと感じました。
PGEConsでは”PostgreSQL自習書”だけでなく、 移行ガイドブックや様々な検証結果も公開されています。
まとめ
以下2点のことが分かりました。
- PGEConsという組織について
- 商用利用するにあたり必要な事例についてのノウハウ
是非、PostgreSQLを業務に導入することをご検討されている方は、 本セッションの視聴と、PGEConsの成果物をチェックしてみることをオススメいたします。
db tech showcase2021のアーカイブ動画・資料を12月末まで公開しております! 閲覧はこちらからご覧ください。https://eventregist.com/e/TvkwJoawl5Dy